『卒業』のダスティン・ホフマンのように

アメリカンニューシネマの代名詞、『卒業』のラストシーンが好きだ。

ダスティンホフマンがイケてない男(イマ風にいうと草食系男子)を名演した映画だ。


結婚式会場から新婦を奪ってバスに乗り込んだあとの二人の表情。

複雑な気持ちを表情でこんなにも表現しているシーンは他にない。


鑑賞時はいつも「この後二人はどんな人生になっていくのか」と想像し

絶望の念に苛まれつつも、いつも無理やり明るい未来をイメージすることにしている。


そして社会人になって以来よく思うのだけれど、何か難易度の高いことや、

新しいことに取り組む人のいちばん最初のときって、このダスティンホフマンの

ような気持ちだと思う。


希望と不安が入り混じる。


チャレンジが始まる人が、周りにけっこういる。


そんな人には、この『卒業』のラストシーンになぞらえてこんな声をかけてあげたい。


「君はそのバスに乗り込んだだけでも勇気がある人間だ。

 たいていの人は、このバスに乗れない。

 君はみんなと違うことをした。

 だから大丈夫、きっと成功するさ。」



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