園子温『ひそひそ星』
植田正治の写真のような美しい構図だった。
人類が滅びそうになっても、モノが記憶を呼び起こす装置になる。遠くにあったモノが記憶を呼び起こし、そのモノが、経ってしまった膨大な時間を一瞬にして埋める。
一枚の写真を見てある人は過去を懐かしんで感動し、麦わら帽子からそれをかぶっていた人の残像を思い出すことが出来る。
アンドロイドからしたら、写真も帽子もただの物体であるのに。
アンドロイドはそれを届け続ける。
「距離と時間に対するあこがれは、人間にとって心臓のときめきのようなものだろう」
って、なんでこんな言葉の表現できるんだ園子温。
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